こんにちは!
この記事にお越し頂きありがとうございます。
今回は夏を彩る花火を一眼レフカメラでキレイに撮る方法をまとめます。
ちなみにこの記事に掲載されている花火の写真は全て入門機の一眼レフカメラ『EOS Kiss X7』で撮影しています。
花火撮影で絶対必要なもの
花火撮影には必ず三脚が必要です。これがないとキレイな写真は絶対に撮れません。三脚だけは必ず用意してください。
あとはあれば良いのがレリーズです。花火撮影では手ブレは絶対にあってはいけません。シャッターボタンを押すだけでも手ブレの原因となりますので、カメラに触れることなくシャッターを押せるレリーズがあれば良いです。
三脚ほど必要度は高くありませんがぜひ用意したいところです。
私が使用している三脚はこちらです。
イタリアの有名三脚メーカー『マンフロット』のプロ三脚 190シリーズで、デザイン良し、性能良しでプロカメラマン御用達の三脚です。
使いやすく、デザインもかっこいいのでオススメです。
花火撮影の設定
次は花火撮影時の設定です。
初心者の人は一眼レフカメラでオートで撮影することも多いと思いますが、花火撮影はマニュアルが基本です。
幻想的な花火の写真はマニュアルでしか撮れないので是非チャレンジしてください。
モードダイヤル
モードダイヤルを『M』にしてください。これがマニュアルモードです。
ISO感度
ISO感度は『100』に設定してください。三脚を使用するので手ブレの心配もなく、花火は明るいのでISO感度は100がベストです。
各設定の解説をしています是非ご覧ください↓
F値(絞り)
光が入ってくる量を調整する絞り(F値)はF9~F16の間に設定してください。花火は明るい被写体なので絞りを開いた状態(F値を低い値)にしておくと入ってくる光が強烈で爆発したような写真になってしまいます。
こんな感じの大爆発な残念な写真になってしまいます!
わからなければF11ぐらいがオススメです。
明るすぎるなと思ったらF値を大きくして、暗いなと思ったらF値を小さくしてみてください。
シャッタースピード
シャッタースピードには『BULB』モードを使用します。BULBモードはシャッターボタンを押している間だけシャッターが開くというモードです。
これで自分の好きな時間だけシャッターを開いて光を取り込み、シャッターボタンを離すとシャッターを閉じることができます。
シャッタースピードをBULBモードにする仕方は説明書に載っているので確認してみてください。おそらくシャッタースピードを一番遅く設定した後さらに遅くするように設定するとBULBモードに切り替わると思います。
BULBモードにしたら、花火が上がって開くまでの間シャッターを開くようにします。だいたい10秒〜30秒の間がちょうど良いなと思いました。
シャッタースピードが長くなりすぎると爆発したような写真になってしまうので注意してください。
逆にシャッタースピードが短くなりすぎると暗い写真になります。
フォーカス
フォーカスはマニュアルで撮影します。
花火撮影は周辺が暗いので、オートフォーカスだと思うようにピントが合わないことがあります。オートフォーカスが上手くいかないとシャッターを押せなくなるので、マニュアルで撮影します。
初めてだとマニュアルで合わすのに不安があると思いますが、花火が上がる周辺の景色がくっきり見えるようにピントリングで調整しておくと大抵上手くいきます。
- 撮影モードはマニュアル
- ISO感度は100
- 絞り(F値)はF9〜F16の間で調整
- シャッタースピードはBLUB
- シャッターを開く時間は10秒〜30秒
- マニュアルでピントリングで調整
花火撮影の難しいポイント
私が花火撮影をして難しいと思ったことを紹介します。
構図が難しい
花火撮影は構図が難しいです。気合を入れて開演1時間半前から出かけて1番前の場所を確保したのですが、逆に近すぎて高く打ち上がった写真は上が見切れてしまいました。
例えばこの写真はせっかく綺麗な形の花火だったのですが、画面から見切れています。こうなればせっかくの花火も台無しです。
それと花火ごとに打ち上がる高さが違うので、構えていた以上に花火が高く上がってしまうことも多くありました。逆に打ち上がる高さが低すぎてなんとも言えぬ構図になってしまうこともあります。
打ち上がってみなければどんな花火が開くかわからないので、運要素もあると思います。
縦と横どちらでとるか迷う
横の構図で撮るか、縦の構図で撮るか非常に悩む問題です。三脚でしっかりと調整しているので、カメラを縦・横変えるとまた調整が必要なので極力変えたくないですよね。
しかし、場所によっては縦で撮らないと収まらない花火があったりするので難しいところです。事前にどちらで撮るか決めておくと良いと思います。
また、花火大会はプログラムごとに分かれている場合もあるので『このプログラムは横で、このプログラムは縦で』と決めるのも良いと思います。
シャッタースピードが1枚1枚違う
↑シャッタースピード 3.3秒
打ち上がる花火によって明るさも違うし、次にどんな花火が打ち上がるかわからないので、レリーズを離すタイミング(シャッタースピード)が難しいです。
↑シャッタースピード 23秒
上の2枚の写真のシャッタースピードですが、同じように見えて20秒も差があります。レリーズを離すタイミングが本当に難しいです。
次はどんな花火が上がるのかがわかっていれば良いのですが、次がどんな花火が上がるのかが、わからないところが花火大会の良いところですよね。なので自分が思い描く良い写真が撮れると嬉しさも倍増です。
次回の花火撮影で気をつけたいポイント
花火の構図
やっぱり花火撮影の1番の大事な事は構図だと思います。
せっかく綺麗な花火が打ち上がっても全体を写しきれていないと、なんとも微妙な写真になってしまいますし、花火の醍醐味華やかさに欠けた写真になってしまいます。
小さい花火ばかりが打ち上がっていると思ったら、いきなり大きい花火がきたりすることもあるので、臨機応変に対応できる技術が必要です。
そして毎年同じ花火大会に行かないと難しいですが、花火をキレイに写す為の場所の研究も必要です。近すぎると全体が写らないし、遠すぎるといらない物まで写ってしまいます。
- 構図に収める判断力
- 全体が収まる撮影場所の選定
- シャッターを離す決断力
こんな感じのポイントに気をつけたいと思います。
背景の大切さ
良い写真は副題(背景)が大事!
今回撮影した花火大会はとある田舎の花火大会なので、周りの背景は特に明るくもなく、暗くもない特徴がない背景です。
これが都会の夜景をバックにした花火大会だと花火写真の印象も変わってきます。
また、花火がどこから打ち上がられているかにもよって変わってきますが、海上から打ち上げられているのなら是非海面を背景に取り入れてたいですね。
この写真は海面に光が写しだされて少し良い感じになっていると思います。
背景を意識した花火写真を撮るのも楽しいです。
- 背景が特徴的な花火大会は撮影の価値あり
- 海面を取り入れるのも大事
- 花火の配置を考える
まとめ
夏と言えば花火大会です!
せっかくの夏の思い出ですからキレイに花火の写真を残したいと思うと思います。私もまだまだですが、今回の花火写真はなんとか形になったと思います。今回見つけた課題を来年の花火大会で活かしたいと思います。
是非参考にしてください!
最後までお読みいただきありがとうございました。